2012年、準指導員の理論検定対策です。
スキー教程の安全編。
こんなもんで大丈夫でしょう。
FIS安全10則は出る可能性が高そうです。
あとは、意外と雪崩が出ていますね。
「スノースポーツの安全対策」
(1)事故発生のメカニズム
- 事故発生は人的要因と環境要因の関わり合いによって起きる。
- 人的要因:心身状態、知識・態度・行動・技術、用具
- 環境要因:斜面の状態、天候、人的環境
(2)用具別受傷者の割合
- フリースタイルスノーボード:61.9%
- アルペンスキー :35.0%
(3)どのような怪我が多いか
- カービングスキー:膝 31.6%、肩 14.6%
- スノーボード:肩 19.2%、手首 16.6%
「FIS安全10則」
- 他人の尊重
- スピードとスキー・スノーボードのコントロール
- ルートの選択(前方の滑走者の安全確保)
- 追い越し
- 進入・スタート・上方への移動(斜面上下の安全確認)
- ピステでの停止(ピステの端で)
- 足での昇降(つぼ足での歩行はピステの端で)
- 標識やマークの尊重
- 援助の義務(事故の場合)
- 身分証明(事故の場合、当事者や第三者は身分証明の義務がある)
「救急法」
(1)救急法とは:病気、ケガ、災害などから自分自身を守り、また、急病人やけが人を正しく救命して、医師に渡すまでの応急の手当てを行うこと。
(2)救助者が守ること
- 救助者自身の安全を確保すること。
- 患者の生死の判定は医師が行うこと。
- 原則として医薬品の使用はしないこと。
- 患者を医師にわたすまでの応急処置のみを行い、治療行為はしない。
- 必ず患者を医師に診察させる。
(3)救急救命措置(ABC処置)
- Airway open(気道確保)
- Breathing(人工呼吸)
- Circulating(心臓マッサージ)
(4)RICE処置
- Rest(全身と患部の安静)
- Icing(氷冷)
- Compression(圧迫)
- Elevation(拳上)
- Fixation(固定法)
「バックカントリー」
(1)雪崩の種類
- 表層雪崩(面発生表層雪崩、点発生表層雪崩)
- 全層雪崩
- 氷雪崩
(2)冬山の気象
- 高度が100m上がるにつれて、気温は0.6度下がる。
- 風速1m増すごとに、体幹気温は1.2~1.5度下がる。
(3)雪の種類
- 新雪(あら雪):比重0.1程度軽くて抵抗がない。
- しまり雪:新雪から2〜3日経過、容易に滑走できる。
- ざらめ雪:比重0.3〜0.5、春雪、気温が下がるとアイスバーンに。
- しもざらめ雪:気温が低い場所、非常にもろくグラニュー糖状態
- アイスバーン:日中溶けて、気温が低くなり凍結。
- 雪板:風圧で押し付けられて固まった雪、風下の斜面にできる。
- スカブラ:風の影響で雪面が波のように固まったもの。
- クラスト:固い外皮という意味
(4)等高線の間隔と傾斜角度(2万5千分の1の場合)
- 0.5mm:39度
- 1.0mm:22度
- 2.0mm:11度
- 5.0mm:5度
(5)高度と気圧の関係
- 高度12メートルにつき、気圧は1.33hPa下がる。
(6)フォースト・ビバーク(緊急露営)決定の条件
- 気象条件
- 体調不良者、けが人の搬送の可能性
- 目的地までの距離、所用時間
- メンバーの疲労度と心理状態
- 装備、食糧
(7)ビバーク中の注意
- 身体が濡れるのを防ぎ、体温を保持する
- 食糧、燃料を計画的に使用する
- 体力や精神力の消耗を避け、睡眠を十分にとる
- 焚き火、換気、標識などに気を配る
(8)雪崩判断の諸条件
- 35〜50度。開けた谷など、吹き溜まり。積雪量の多い時。
- 日射が始まる時刻と終わる時刻、気温が上昇する時刻。