2012年12月6日木曜日

準指導員検定・理論(安全編)

日本スキー教程・安全編

2012年、準指導員の理論検定対策です。
スキー教程の安全編。
こんなもんで大丈夫でしょう。
FIS安全10則は出る可能性が高そうです。
あとは、意外と雪崩が出ていますね。


「スノースポーツの安全対策」

(1)事故発生のメカニズム
  • 事故発生は人的要因と環境要因の関わり合いによって起きる。
  • 人的要因:心身状態、知識・態度・行動・技術、用具
  • 環境要因:斜面の状態、天候、人的環境

(2)用具別受傷者の割合
  • フリースタイルスノーボード:61.9%
  • アルペンスキー :35.0%

(3)どのような怪我が多いか
  • カービングスキー:膝 31.6%、肩 14.6%
  • スノーボード:肩 19.2%、手首 16.6%

「FIS安全10則」
  1. 他人の尊重
  2. スピードとスキー・スノーボードのコントロール
  3. ルートの選択(前方の滑走者の安全確保)
  4. 追い越し
  5. 進入・スタート・上方への移動(斜面上下の安全確認)
  6. ピステでの停止(ピステの端で)
  7. 足での昇降(つぼ足での歩行はピステの端で)
  8. 標識やマークの尊重
  9. 援助の義務(事故の場合)
  10. 身分証明(事故の場合、当事者や第三者は身分証明の義務がある)

「救急法」

(1)救急法とは:病気、ケガ、災害などから自分自身を守り、また、急病人やけが人を正しく救命して、医師に渡すまでの応急の手当てを行うこと。


(2)救助者が守ること
  1. 救助者自身の安全を確保すること。
  2. 患者の生死の判定は医師が行うこと。
  3. 原則として医薬品の使用はしないこと。
  4. 患者を医師にわたすまでの応急処置のみを行い、治療行為はしない。
  5. 必ず患者を医師に診察させる。

(3)救急救命措置(ABC処置)
  1. Airway open(気道確保)
  2. Breathing(人工呼吸)
  3. Circulating(心臓マッサージ)

(4)RICE処置
  1. Rest(全身と患部の安静)
  2. Icing(氷冷)
  3. Compression(圧迫)
  4. Elevation(拳上)
  5. Fixation(固定法)

「バックカントリー」

(1)雪崩の種類
  • 表層雪崩(面発生表層雪崩、点発生表層雪崩)
  • 全層雪崩
  • 氷雪崩


(2)冬山の気象
  • 高度が100m上がるにつれて、気温は0.6度下がる。
  • 風速1m増すごとに、体幹気温は1.2~1.5度下がる。


(3)雪の種類
  • 新雪(あら雪):比重0.1程度軽くて抵抗がない。
  • しまり雪:新雪から2〜3日経過、容易に滑走できる。
  • ざらめ雪:比重0.3〜0.5、春雪、気温が下がるとアイスバーンに。
  • しもざらめ雪:気温が低い場所、非常にもろくグラニュー糖状態
  • アイスバーン:日中溶けて、気温が低くなり凍結。
  • 雪板:風圧で押し付けられて固まった雪、風下の斜面にできる。
  • スカブラ:風の影響で雪面が波のように固まったもの。
  • クラスト:固い外皮という意味

(4)等高線の間隔と傾斜角度(2万5千分の1の場合)
  • 0.5mm:39度
  • 1.0mm:22度
  • 2.0mm:11度
  • 5.0mm:5度

(5)高度と気圧の関係
  • 高度12メートルにつき、気圧は1.33hPa下がる。

(6)フォースト・ビバーク(緊急露営)決定の条件
  • 気象条件
  • 体調不良者、けが人の搬送の可能性
  • 目的地までの距離、所用時間
  • メンバーの疲労度と心理状態
  • 装備、食糧

(7)ビバーク中の注意
  • 身体が濡れるのを防ぎ、体温を保持する
  • 食糧、燃料を計画的に使用する
  • 体力や精神力の消耗を避け、睡眠を十分にとる
  • 焚き火、換気、標識などに気を配る

(8)雪崩判断の諸条件
  • 35〜50度。開けた谷など、吹き溜まり。積雪量の多い時。
  • 日射が始まる時刻と終わる時刻、気温が上昇する時刻。