不合格がついた人の滑りと、パッと見うまくないのに合格がつく滑りを比較したり、閉講式での講評や、検定中の検定員のつぶやきをひろって考察しました。
参考になるかわかりませんが。
<高速系>
- 小回り
検定中の検定員同士の会話を聞いていたのですが、
「普通の小回りしてくんなよ。」
「フルアタックはいらねえよ。」
こういうニュアンスのつぶやきが多かったです。
中回りじゃないの?っていう滑りで合格がついている人もいました。
逆に下手なカービング小回りは確実に不合格です。
普段の滑りは捨てて、演技しましょう。
ゆっくり、大きく、2軸運動を見せて滑るといいと思います。
- 大回り
検定員が検定前に
「ニュートラルをしっかりと見せて、谷回りを表現して滑ってください。」
と言っていました。
そのせいか、多くの受験者が横に大きく、ターンを引っ張っていました。
ターン中に長い斜滑降がある感じ。
閉会式の講評では、
「ターン後半で遠心力から抜け出せない滑りが多かった。」
要は引っ張りすぎということ。
ニュートラルや谷回りを長く見せるのと、ターンを横に引っ張るのは違います。
山回りはすぐに仕上げて、次のターンの意識を持つといいと思います。
- コブ
練習の必要はありません。
- 総合滑降
これも合格率が高いです。
1級レベルなら特に問題はなさそうです。
<低速系>
- 谷回りの制動
2軸運動を表現できているかどうかで合否がわかれたようです。
左右への体軸の移動をスムーズに。
頭から移動したり、フェイスコントロールを意識しすぎて膝が外に割れ、がに股になる受験者が多かったです。
- 谷回りの推進
高速系がうまい人はみんなこの種目がうまい。
逆に言うと、これが下手な人は高速系も下手だということです。
3ターン目、4ターン目と、だんだん加速していき、スタンスもパラレルに近づいていくように演技するといいでしょう。
- プルークボーゲン
合格率60%
去年から最低の合格率を誇る種目です。
国語ならひらがな、算数なら足し算。
これが出来ない人は指導者になれないでしょう。
ゆっくりとした上下動を使って外脚に加重。
あとは回っていく外スキーに乗っていくだけ。
これだけです。
どこで1級取ったの?、本当に1級持ってる?というレベルの人は受験を控えたほうがいいと思います。
また、雰囲気うまいだけの人も落ちます。
一見うまくなくても、種目を理解し、ポイントをつかんで演技して滑った受験者は合格します。
どこのスキースクールでも、いつでも1級合格できるレベルのスキーヤーが、低速種目のポイントを理解してしっかり演技できれば、合格できます。
来週末は北海道の北会場で検定がありますね。
みなさんがんばってください。